銀行で住宅ローンを組むと『金利優遇』というものがついてきます。
都市銀行の場合、適用される金利優遇は概ね-1.0%、-1.2%、-1.4%のどれかになるかと思います。そもそも金利優遇とは何かと申しますと、例えば35年完済、-1.0%の金利優遇がついた場合、
『完済するまでの35年間、店頭金利より1.0%引いた金利で返済して頂ければ結構ですよ』
という意味になります。
平成21年8月現在、都市銀行の店頭金利は変動金利で2.475%ですので、今-1.0%の金利優遇がつくと1.475%での返済スタートです。変動金利ですので、金利が変動したらその変動した金利から1.0%引いた金利での返済を行います。
店頭金利3.1%の2年固定を選択した場合は2年間は金利2.1%で返済していけばいい事になります。固定期間の2年を経過した時点でさらに選択したプランの店頭金利より1.0%引いた金利が適用されます。
変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきかというお話はとりあえずまたの機会にしたいと思います。
ちょっと待って、-1.0%と-1.4%じゃ総支払額が相当違うんじゃ・・・という疑問がここで湧いてきます。実際には変動金利も短期固定金利も金利は変動しますので総支払額を並べて予想することはできないのですが、仮に完済時まで金利が一定だったとして具体的な計算をしてみます。
【借入額】3,000万円 【店頭金利】2.475% 【借入期間】35年 の場合
金利優遇-1.0%での返済総額:38,425,124円
金利優遇-1.4%での返済総額:36,010,106円
――約240万円の差が出てきます。
確かにこれは大きいですね。住宅ローンを組む際はなるべく大きな金利優遇を獲得したいものです。